ジュエリーの様式
1800〜1840年 1840〜1900年 1900〜1920年 1920〜1940年

1920〜1940


アール・デコ

フランスを中心に、直線と幾何学模様の多用で、切り立つような直線と、三角、四角、楕円、台形のパターンを組み合わせたブローチ、リング、ペンダントなどが作られました。外観は幾何学的な直線でも、その中にカリブル・カットの貴石でエジプトや東洋の模様を描いたもの、貴石を花模様にカットしたもの、中国や日本の風景を漆や貴石で描いた化粧道具入れなどがあります。

※アール・デコ・・・20世紀前半における科学技術の発達や、それまでの古い慣習からの脱却を象徴するとされる、様々な装飾様式の総称。鋭角的な模様や形が多用されます。

1930年代に入るとダイヤや大きな貴石を大量につかった、デザインよりも物量で人を圧倒するものが作られました。貨幣に対しての信頼感がゆらぎ、財産を持ち歩く必要性から宝石が大きく、またデザインも大柄になっていきました。