1月 |
正月といえども、毎日続くシケ(荒波)にも負けず、 貝の「浜揚げ」を行います。一月の第2週から始まる入札会へ向けて、夜は真珠の選別作業をします。
加工業者との直接取引(入札会以外)も活発になります。 |
<2月〜3月 |
ようやく入札会が終わるころ。加工業者へ販売しないでおいた商品は、穴開けをして自分のところで加工、もしくは外部へ依頼するなら加工工場へ送ります。
また、海水温度を見ながら年末から行っている貝の「仕立て」に忙しい頃です。
貝の挿核手術も始まります。 |
4月〜5月 |
挿核手術も、いよいよ大詰め。この時期は家族総出でも人手が足りず、専門の挿核のプロを雇います。(一人約500個から800個の手術をしても、10万個以上の挿核技術は約一ヶ月要します。
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手術の後はしばらく内海において「養成」し、貝が元気になったのを見計らって、外海へ移します。 |
6月〜9月 |
母貝養殖業者は、貝の産卵と同時に稚貝採苗が始まると、その出来栄えにも気をつかわなければなりません。
このころになると、海水温度が上がり、真珠を巻くには良い状況になります。しかし青草などの海草が貝に付着て巻きを阻害するため、週に一度はこれを取り除く作業(貝掃除)をしなくてはなりません。
(昔は手作業でしたが、今は機械が使われています。機械による掃除とマッサージ効果で真珠養殖の効率は大きく上がりました。) |
10月 |
母貝の買付けが行われます。 |
11月 |
真珠品評会が行われます。(全養殖業者が参加して、無作為に抽出した100個の貝から取り出した真珠のでき栄えを一同に展示し、その年の最優秀者をたたえるものです。)
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12月 |
越物(前年に挿核した貝=養殖期間21ヶ月)の浜揚げと、その入札会が行われます。(数量的にはあまり多くありません)
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