ブライダル
エンゲージR マリッジR 歴史&伝説 ブライダル選びのコツ

歴史&伝説


●左の薬指の伝説・・・bride

左の薬指は、指の中で一番動きが少なく、リングを落としてしまう可能性も低いとされています。また、左の薬指は最も心臓に近い指。古代エジプト信仰の"命にかけて神にこの愛を誓う"という意味が今に伝えられたともいわれています。

●エンゲージリング(婚約指輪)の歴史・・・

エンゲージリングのルーツは、紀元前1世紀頃のローマといわれています。人々は婚約の証として「鉄のバンド」を贈っていました。鉄は力の象徴。当時においては、愛の誓いというよりむしろ「契約」の意味合いの方が強かったと思われます。2世紀頃には貴族階級中心にゴールドが普及しますが、鉄の指輪も依然として使用されていました。

860年には、結婚を神聖視していた教皇ニコラス一世が、"婚約発表には婚指輪が必要”という命令を出しました。その内容は、夫となるものは(高価な金属のように)経済的犠牲を払うような指輪を贈らなければならない、というもの。多少無理をしてでも、高価な指輪を婚約者に贈るという伝統はこうして始まりました。

ダイヤモンドのエンゲージリングが記録の中で最初に登場するのは1477年。オーストリアのマクシミリアン大公が最愛のブルゴーニュ公女マリーに贈ったが最初だとされています。「鉄より硬く、火にも燃えない」というキャッチフレーズのもとに、永遠の愛の象徴として使用されたとか。(ダイヤモンドの研磨法が確立するのはもっと後のことで、ダイヤモンド原石が磨かれないままセットされていたようです。) 

1503年のヴェネツィアの結婚証明書に、婚約指輪としてダイヤモンドつきの指輪が記載されています。世界で最も硬く美しい宝石−ダイヤモンドは、15世紀近くには人気が高まっていたそうですが、希少で高価なため、一部の特権階級にしか流通していませんでした。 17世紀になって、やっとヨーロッパ中で人気の宝石のひとつになったようです。

最も小さなエンゲージリングとして記録に残っているのは、1518年。イギリスのヘンリー8世の娘、2歳のメアリー王女が、フランス王フランソワ1世の息子との婚約の際に贈られたものです。その小さなゴールドのリングには、高価なダイヤモンドが留められていたといいます。

19世紀中期には、エンゲージリングの主流はゴールドからシルバーに変わります。カトリック教会の方針で結婚の神聖性と処女性が強調されるようになり、ウエディングドレスも色ものから純白にシフトします。それに合わせてエンゲージ、マリッジリングともゴールドよりもシルバーが好まれるようになったのです。

19世紀末にプラチナがヨーロッパ、アメリカで装飾品に使われるようになると、シルバーのようの変色することもなく白さを保ち続けるプラチナは、永遠の純潔の象徴として「天国の貴金属」と呼ばれ、20世紀に入ると婚約・結婚指輪として最もふさわしいともてはやされるようになりました。

●マリッジリング(結婚指輪)の歴史・・・

古代においては、結婚は「契約」。エンゲージリングと同様、「鉄のバンド」がルーツではないかと思われます。

11〜13世紀、キリスト教が広まるとともに、「神への契約のしるし」としての指輪交換の儀式が発生しました。 その教えは、"結婚により神と契約を結ぶことによって、男女は生涯結ばれるのである"というもの。その儀式を見守るのが教会の役目となりました。

マリッジリングのデザインは、当時もシンプルな輪っかが主流。輪は「永遠のシンボル」であり、「超自然的な力が宿っている」と言われていました。ふたりの愛を守る神秘な力があると信じられてきたのでしょう。

※参考までに・・・・内側に小さな詩や愛のメッセージが掘り込まれたポージーリングは、中世からヴィクトリア時代(19世紀)の数世紀にわたって人気を博します。宗教的意味合いから、2人の愛をより大切にする風潮へとシフトして行ったと言えるでしょう。

●“ジューンブライド”の由来・・・

6月といえば「ジューン・ブライド」という言葉を思い浮かべる方も多いんじゃないでしょうか。この「ジューン・ブライド」の由来、ご存知ですか?
「6月に結婚するから、ジューン・ブライドじゃないの?」と言う方、確かにそうなんですけど、じゃあどうしてあえて6月なんだ・・・と思いませんか?実はこれにはいくつかの説があります。ここでは一番有力な説をご紹介しましょう。それは、古代「ギリシャ神話」から派生したという説です。

6月のことを、英語で「J・U・N・E」ジューンと言いますが、このジューンの語源は古代「ギリシャ神話」に登場する女神「ジューノ」からきています。女神「ジューノ」は、結婚や出産をつかさどる「女性の守護神」。しかもギリシャの神々の中でも最高権威を持つ「ゼウス」の正妻なんです。つまりギリシャ神話で最も恵まれた結婚をした女神なんですね。そんな女神ジューノが6月=ジューンの元になっているので、結婚や出産をつかさどる「女性の守護神」がついている、6月に結婚すればきっと花嫁は幸せになれるだろう・・・と信じられているようです。

topへ