製作工程
第一工程 原型作成〜鋳造 第二工程 研磨、組み立て  

第一工程  原型作成〜鋳造

現在、宝飾品でもっともメジャーな鋳造(キャスティング)方法は、「ロスト・ワックス法」です。量産、低コスト、スピード化にあたっては、欠かせない生産方法です。

※ワックスとは、ロウソクのローのようなもの。


原型作り
完成までのすべての工程手順を計算しながら、熟練した職人の手によって作られます。材料としては、主にシルバーが使われます。

ゴム型取り
仕上がった原型を型枠に入れ、シリコンゴム(粘土状)をつめ込み、ホットプレス機にかけます。加圧しながら熱をかけると、原型のつまった消しゴムのようなゴムになります。

ゴム切り

ゴム型をメスで切り開き、中の原型を取り出すと、原型どおりの空間をもった型ができます。

 

ワックス型取り

溶けたワックスをゴム型内に流し込み、必要数だけワックスを取り出します。

切り目に入ったワックスバリを修正します。

植え付け

スプールベースにツリー状にワックスを植え付けます。

 

鋳型製作

リング(鉄の筒)をかぶせ、中に埋没材(石膏のようなもの)を水で練って流し込みます。

 
埋没

脱泡

真空にして振動させながら埋没剤内の気泡を取り除きます。埋没と同時に行われることもあります。

気泡が入ると、丸玉の着いた鋳造物になってしまいます。

 

脱ロー焼成

電気炉に鋳型を入れ、中のワックスを溶かしだし、中を空洞にします。
(800℃前後まで昇温しワックスを完全に燃焼させます。 )


鋳 造

鋳型の中に、溶かした金属を流し込みます。

鋳造には重力鋳造、円心鋳造、加圧鋳造、吸引鋳造、減圧鋳造等がありますが、現在のキャスティングは、これらのいくつかを組み合わせた方法がとられています。

例:重力と減圧と加圧を組み合わせた機械で、真空中で溶解した地金を鋳型に落とし、空気圧で強制的に押し込む。


鋳型ばらし

鋳造の終わった鋳型を水に入れ、急冷すると鋳型がこわれ、ツリー状の金属が取り出せます。

鋳造後の酸化膜は、酸でとりのぞきます。


切  断

ツリーから製品を切りはなします。


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