カラーストーン
カラーストーン(HOME) 鑑別書の見方    

ルビー
ルビーR写真
硬度 比重 屈折率
9 4.00 1.76-1.77

和名 紅玉
赤色
宝石ことば 情熱、威厳、勇気
備考 7月の誕生石、40年目の結婚記念石
類似石 スピネル、パイロープガーネット
ルベライト(ピンクトルマリン)

燃え盛る炎を閉じ込めたような、真っ赤なルビー。情熱、愛情のしるしとして古来から珍重されてきました。美しさはもちろんのこと、耐久性、希少性という点でダイヤモンドに勝るとも劣らない価値をもっています。

歴史・伝説・パワーのお話

鉱物の種類

ルビーは、コランダムという鉱物に属します。コランダムのうち、赤色を発するものがルビー、それ以外の色調はすべてサファイアと総称されます。

そもそも、ルビーの語源はラテン語で「赤色」を意味するRuber。ルビーの発する強烈な赤色が、古代人にも特別扱いされる結果となったのでしょうね。

ルビーは、酸化クロムの含有量によって、赤色や、ピンクからなる紫色、また褐色味を帯びた色まで、さまざまな色調を持ちます。



産地
ルビーの産出国は、ミャンマー、タイ、スリランカ、ベトナム、カンボジアと東南アジアに集中していますが、アフリカ大陸の一部でもルビーが採れるようになってきました。

ミャンマー 純粋な赤色、またやや紫がかった色の最高品質のルビーが産出します。濃い赤色でありながら、透明度が高く、柔らか味みのある赤色が特徴です。
タ イ やや黒味がかった赤色のルビーが産出します。
スリランカ ピンク色に近い明るい赤色で、輝きの良いルビーが産出します。
ベトナム
ピンク色に近いルビーが産出します。ミャンマーの鉱山と最終的につながっているため、区別がつきにくい時があります。
アフリカ
(ケニア)
ややオレンジ味の強い赤色のルビーが産出します。


ルビーの品質
鮮やかな深い赤色が最高級のルビーの色とされ、ピジョン・ブラッド(ハトの血)と形容されています。ミャンマーで産出され、値段は非常に高価です。


特徴
良質ルビーの産出量は少なく、2カラットを超える良質ルビーは希少価値を持ちます。
大きい石が少ないため、10ct以上は大変な希少価値を持ちます。
熱処理によるエンハンスメント(品質改良)が一般的に行われています。加熱により、余分な暗色味あるいは紫色が取り除かれ、その石が持つ本来の赤色の美しさが際立つようになります。 


バラエティ

★スタールビー

スタールビーR写真ルビーには、6条の光を反射するスタールビーがあり、この場合は半球型のカボッションカットに磨かれます。シルクと呼ばれる規則的に並んだ微小な針状インクルージョン(内包物)の光の反射により、星のような形の6本の光条が現れるのです。
(「スター効果」、あるいは「アステリズム」と呼ばれます)

石の色が薄い方がスターが出やすいため、美しい濃色のスタールビーは大変な希少価値があります。また、6条の光線が途中きれることなく、明瞭に現れていて、石の頂点で光線が交差しているものが高く表されます。


ファッション  

小粒でもよく映える赤、それこそがルビーの最大の魅力のポイントです。「女性らしさ」を象徴する色は、同時に都会的なイメージをも与えてくれます。
ルビーをあしらったジュエリーは、青や緑といった赤色の反対色の服とコーディネートすると存在感が引き立ちます。

ルビーのリングにネイルカラーを合わせるなら、青味のある赤色や肌色に近い色合いを選ぶと、ルビーの赤がくすまずに引き立つでしょう。



取り扱い

モース硬度9で、ダイヤモンドに次ぐ硬さ。取り扱いには特に注意することはありませんが、高価なものですので、家事など、作業をするときははずした方がいいでしょう。



合成ルビー

1902年、フランスのオーギュスト・ベルヌイは、粉末のアルミニウム酸化物と着色材料を火炎に投入する方法で、ルビーの合成に成功しました。

topへ