7月−ルビー
ruby


残酷なまでに赤く輝くルビーは、不死鳥の生まれ変わり。太古の昔から、人々に畏敬の念さえも与えてきました。古代インドでは、「ラトラナジュ(宝石の王者)」と呼ばれ、戦士が身につけると、天下無敵になるといわれていました。中国やインド、ペルシャでは秘薬としても珍重されたといいます。
中世の伝説では、石の中に閉じ込められた星が、激しく燃えているせいだといわれています。シェイクスピアは「ルビーは妖精の贈り物」と書きました。
あまりにの美しさのため、不幸を招くこともありました。極上のルビーを持っていた、英国王ヘンリー8世の皇后キャサリン。ある日、この石が色あせてしまう。しばらくしてキャサリンは離縁され、国王は侍女のアン・ブーリンを妻にします。しかし、やがてこの后も王を裏切ったとして、斬首される運命となるのです。
過去、現在、そして未来までも・・・、人々を引きつけてやまない、深みをたたえた真紅の炎。



和名 紅玉
主産地
ミャンマー、タイ、スリランカ、インド
タンザニア、ケニアなど


宝石ことば 情熱、威厳、勇気

Power

ルビーは情熱の石。着けている人が魅力的に輝き、目的に向かって行動する
勇気が生まれます。また、愛の願い叶える石。