カラーストーン
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ガーネッオ
ガーネットR写真
硬度 比重 屈折率
7〜7.5 3.6〜4.2 1.73〜1.87

和名 ざくろ石
赤、暗褐色、緑、ピンク、オレンジ、紫、黄
宝石ことば 権力、優雅、勝利、友愛
備考 1月の誕生石、18年目の結婚記念石

ざくろのみずみずしい輝きを思わせるガーネット。古くから魔よけの石としても珍重され、十字軍の兵士が戦場でお守りとして身に付けていたと言われています。

歴史・伝説・パワーのお話

ガーネットとは

「ガーネット」と聞くと、普通ワインレッドの宝石をイメージしますが、ガーネットは単一の宝石名ではなく、7種類の鉱物のグループ名です。結晶化の際の金属元素の組み合わせにより、さまざまな品質と色を持ち、それぞれ別の名前がつけられています。


★アルマンディン・ガーネット (硬度7.5)

一般的にガーネットと呼ばれているのが、このアルマンダイト・ガーネット。(↑上記の写真)
ワイン・レッドに代表される濃い赤みのある色合いが特徴です。

主要産地はブラジル、モザンビーク、マダガスカル、タンザニア、インド、アメリカなど。

★ロードライト・ガーネット (硬度7.5)

ロードライトガーネット1880年代になって発見されたロードライト・ガーネットは、今では一番の人気といえます。ロードライトは「バラの花のような石」という意味で、 色はアルマンダイトの赤色よりも紫がかっているのが特徴でです。(ちょうどアルマンダイトと、パイロープの中間タイプ。)

透明度が高いほうが評価が高くなり、淡すぎたり、黒味がかかった濃度の高いものはさけてください。

主要産地はタンザニアで、その他スリランカ、マダガスカル、ケニア、インド、アメリカ、ジンバブエなど。

★パイロープ・ガーネット (硬度7.5)

酸化クロムを内包し、鮮やかな赤色が特徴のガーネット。ルビーの赤に似ているため、南アフリカ産はケープ・ルビー、アメリカ産はアリゾナ・ルビー、スリランカ産はセイロン・ルビーなどのフォスムネームがつけられています。この石自体産出が少ない宝石です。

上記の国の他、オーストラリアやタンザニアでも産出されています。
★グロッシュラーライト・ガーネット (硬度7)

グロュシュラーライト・ガーネットには透明な石と半透明な石があり、色によっても、細分化されています。

1970年頃に、ケニアおよびタンザニアで透明なグリーンが発見され、「ツァボライト」のネーミングとともに、瞬く間に宝石市場に広がって行きました。この、クロムを含んだグリーンガーネットはグロッシュラーライト・ガーネットの中でも、最も希少価値が高いと言われています。

オレンジ色のヘソナイト・ガーネットは、特徴的な内包物を持ち、グロュシュラーガーネットの中でも区別されています。

グロッシュラーにはその他にも、無色、ゴールデン、イエロー、黄緑色などのカラーバラエティが見られます。

グロュシュラーの主産地はケニア、タンザニア、パキスタン、ヘソナイトの主産地はスリランカ、ブラジル、ロシアです。
★スペサルティン・ガーネット (硬度7.25)

紫や褐色を帯びた赤色から、赤みを帯びたオレンジ色のガーネットです。以前はあまり宝石としては知られていなかったのですが、90年代に入り、美しいオレンジ色の純粋なタイプが発見されて以降、人気が出たガーネットです。

ただ、日本ではあまり流通していません。

主な産地はタンザニア、マダガスカル、スリランカ、ミャンマー、ケニアなど。
★アンドラダイト・ガーネット (硬度6.5)

アンドラダイトも透明、不透明など、細分化されているガーネットす。中でも、透明なグリーンに輝くデマントイドは大変な希少価値があり、ダイヤモンドにも負けない虹色のファイヤーを誇っています。

最高級のデマントイドはロシアのウラル地方ほか、北イタリア、ザイール、ケニアなでど採取されます。

★ウバロバイト・ガーネット

ウバライトは、酸化クロムを内包しており、鮮やかなグリーンの色相を示しますが、結晶があまりに小粒で商品化できないため、宝石用としては扱われていません。


 

比較的買い求めやすく、高級感のあるガーネットは、気軽に楽しめる宝石として人気があるます。ルビーほど派手にならず、落ち着いた雰囲気を出すにはぴったりな石。また、ゴールドと組み合わせたワイン・カラーのガーネットはクラシックなイメージをかもし出します。


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