カラーストーン－アクアマリン


カラーストーン（HOME)	鑑別書の見方

`硬度`	`比重`	`屈折率`
`7.5～8`	`2.6～2.7`	`1.57～1.58`

アクア「水」マリン「海」という名が示す通り、涼しげな色が人気のアクアマリン。その爽やかさとは裏腹に、暗い照明の下ではひときわ高い輝きを見せるため、「夜の宝石の女王」とも湛えられています。

●鉱物の種類

エメラルドと同じベリルという鉱物に属し、微量の鉄分が透明感のあるブルーを生み出しています。含有物が多いエメラルドに対して、アクアマリンはほとんど含有物のない大粒で産出します。

●産地

宝石として最高品質のものはブラジル産です。その他、ロシアのウラル地方、ナイジェリア、マダガスカル、アフガニスタン、パキスタン、インド、スリランカなど、つい最近ではナイジェリアでも産出します。

`ブラジル`	`大粒でキズの少ない、良質のアクアマリンが産出します。ただ淡めのブルーが多いため、しばしばエンハンスメント（品質改良）が行われます。`
`モザンビーク`	`1991年に産出がスタート。色の濃い良質の石が産出します。これは、以前ブラジルのミナス・ジェライス州のサンタマリア鉱山で産出されていた濃色のアクアマリンに似ていて、その美しさから「サンタマリア・アフリカーナ」と別名が与えられるほど賞賛されています。`
`ナイジェリア`	`良質のものが多く産出されますが、キズの多いアクアマリンが多いのが難点です。`

●アクアマリンの品質

透明感があって、色の濃いものが高品質のアクアマリンです。アクアマリンは内包物がわずかしかない石も少なくないので、内包物が少ないと、それだけ透明度もアップして価値が高くなります。

●アクアマリンのエンハンスメント

ほとんどのアクアマリンは、産出された状態では緑色味あるいは褐色味が含まれており、色が淡すぎるものもあります。余分な色を取り除いたり、澄んだ海水青色にするため、アクアマリンには一般的にエンハンスメント（品質改良）が行われています。

すきっと透明感のあるアクアマリンのブルーは、春から夏にかけてとりわけ出番の多い宝石です。大粒で産出するため、存在感のあるアクアマリンを楽しみたいものです。若々しく、爽やかな水色のため、大粒のものでも派手になりません。特に、白色の服とのコーディネートすると、可憐な雰囲気が際立ちます。

●取り扱い

ショックに弱いエメラルドに対し、アクアマリンは耐久性に優れていてキズもつきにくいため、気軽に身につけることができます。