カラーストーン
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アレキサンドライト
アレキR写真
硬度 比重 屈折率
8.5 3.71 1.74〜1.75

和名 金緑石
緑、暗緑色、青緑色、暗赤色
宝石ことば 沈着、勇敢
備考 45年目の結婚記念石
類似石 高貴

昼と夜では全く違った表情を見せるアレキサンドライト。その希少性と美しさから、ダイヤ、ルビー、サファイア、エメラルドと並ぶ5大宝石に数えられています。


鉱物の種類

アレキサンドライトは、クリソベリル・キャッツアイと同じく、クリソベリルという鉱物に属します。(クリソベリルは、同種の鉱物でも光彩効果のため見た目の印象が全く異なります。)

アレキサンドライトは主としてクロムの着色のために、「変色性」を示します。
(クロムはルビーとエメラルドの色素でもあります。)



アレキサンドライトの変色性

アレキR写真アレキサンドライトは、昼光下では緑色、電灯光では赤色を示します。(同じ緑色でも、鉄やパナジウムを主因とする緑色で、変色性を占さない透明変種は、単にクリソベリルと呼ばれています。)

※変色性=チェンジ・オブ・カラーとも呼ばれます。 自然光下と白熱光下で見たときに、色が異なって見える効果のこと。



産地
現在の主要産出国はブラジルとスリランカです。タンザニアやインドでも採取されるようになっています。

ブラジル 赤茶色から青緑色に変色する石が産出されます。大きな石はあまり採れませんが、良質な石が産出されます。
スリランカ 薄い茶色から緑に変色する石が産出されます。大きな石が産出されることもありますが、品質ではブラジル産には及びません。


アレキサンドライトの品質

色の美しさと明瞭な色変化が、評価の対象とされています。光の種類によって赤から緑へとはっきり変色するものほど高く評価されますが、赤がきれいな場合は緑が薄かったり、緑が美しいなら赤が弱い、というのが普通です。



バラエティ

★アレキサンドライトキャッツアイアレキキャッツR写真

アレキサンドライトに、キャッツアイ効果が加わったもので、宝石の中でも貴重品中の貴重品です。

※キャッツアイ効果については、「クリソベリル・キャッツアイ」をご参照ください。



名前の由来
この石がロシア皇帝ウラル山中にて初めて発見されたのが、皇帝アレキサンドル2世(当時皇太子)の誕生日だったことから、「アレキサンドライト」と名づけたといわれています。その後、アレキサンドライトの緑と赤がロシア軍の制服の色ということもあって、ロシアの国石と指定されました。

※19世紀以降に発見された宝石は、発見にちなんだ人名や地名の後に「ライト」(「石」を表す言葉)」をつけて宝石名にすることが多いようです。
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