アレキサンドライトは、クリソベリル・キャッツアイと同じく、クリソベリルという鉱物に属します。(クリソベリルは、同種の鉱物でも光彩効果のため見た目の印象が全く異なります。) アレキサンドライトは主としてクロムの着色のために、「変色性」を示します。 (クロムはルビーとエメラルドの色素でもあります。)
アレキサンドライトは、昼光下では緑色、電灯光では赤色を示します。(同じ緑色でも、鉄やパナジウムを主因とする緑色で、変色性を占さない透明変種は、単にクリソベリルと呼ばれています。)
※変色性=チェンジ・オブ・カラーとも呼ばれます。 自然光下と白熱光下で見たときに、色が異なって見える効果のこと。
色の美しさと明瞭な色変化が、評価の対象とされています。光の種類によって赤から緑へとはっきり変色するものほど高く評価されますが、赤がきれいな場合は緑が薄かったり、緑が美しいなら赤が弱い、というのが普通です。
★アレキサンドライトキャッツアイ アレキサンドライトに、キャッツアイ効果が加わったもので、宝石の中でも貴重品中の貴重品です。 ※キャッツアイ効果については、「クリソベリル・キャッツアイ」をご参照ください。