カラーストーン
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キャッツアイ
キャッツアイリング
硬度 比重 屈折率
8.5 3.71 1.74-1.75

日本名 猫目石
薄緑、オリーブ、灰、黄、茶
宝石ことば 恋愛、美

備考

39年目の結婚記念石

蜂蜜色の石に、くっきりと現れる一筋の白い光。ちらちら動く猫の目の輝きで人々を魅了してきたキャッツアイ。日本を含め、東洋で愛されてきた石です。

ヒンドゥー教では、ルビーやエメラルド、サファイアと並んで、天体を構成する石に選ばれていたといいます。また西洋の言い伝えでは、外面的な美しさと力を与えてくれる石、波乱万丈の運命をひきよせる石とされていました。



鉱物の種類

アレキサンドライトと同様に、クリソベリルという鉱物に属します。クリソベリルの中で、内部に細い針あるいはチューブ状のインクルージョン(内包物)が、隙間なく平行に配列している場合には、キャッツアイ効果を示し、クリソベリル・キャッツアイと呼ばれます。



キャッツアイ効果

半球上のカボッションカットした宝石に、猫の目のように一条の光線が現れる効果をキャッツアイ効果(猫目効果、シャトヤンシー)と呼びます。

この効果をしめす宝石は数多くありますが、一般的に、「キャッツアイ」と聞いて思い浮かべる蜂蜜色の宝石が、クリソベリル・
キャッツアイです。キャッツアイ効果を示す宝石の中でも、もっとも高く評価されています。



産地
スリランカ、ブラジル、インド、タンザニアなどが主な産出国です。最高品質の石はスリランカで採取されていましたが、その産出量は減少しているのが現状です。


キャッツアイの品質
キャッツアイ効果がはっきりと石の中央にあわられているものが高品質の石です。最も評価の高い色は蜂蜜色の「ハニーカラー」、またアップルグリーンのものも高く評価されます。


類似石
キャッツアイ効果を示す宝石の中でも、クォーツ・キャッツアイ、アパタイト・キャッツアイは、クリソベリル・キャッツアイと混同されやすいので注意が必要です。


クリソベリルの名前の由来
「クリソベリル」とは、ギリシャ語で「金」を意味する「cyrysos」と、化学成分のベリル「beryllos」に由来しています。アジアでは、古くから“悪魔の眼”から身を守る石として珍重されてきました。
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