備考
蜂蜜色の石に、くっきりと現れる一筋の白い光。ちらちら動く猫の目の輝きで人々を魅了してきたキャッツアイ。日本を含め、東洋で愛されてきた石です。
ヒンドゥー教では、ルビーやエメラルド、サファイアと並んで、天体を構成する石に選ばれていたといいます。また西洋の言い伝えでは、外面的な美しさと力を与えてくれる石、波乱万丈の運命をひきよせる石とされていました。
アレキサンドライトと同様に、クリソベリルという鉱物に属します。クリソベリルの中で、内部に細い針あるいはチューブ状のインクルージョン(内包物)が、隙間なく平行に配列している場合には、キャッツアイ効果を示し、クリソベリル・キャッツアイと呼ばれます。
半球上のカボッションカットした宝石に、猫の目のように一条の光線が現れる効果をキャッツアイ効果(猫目効果、シャトヤンシー)と呼びます。 この効果をしめす宝石は数多くありますが、一般的に、「キャッツアイ」と聞いて思い浮かべる蜂蜜色の宝石が、クリソベリル・キャッツアイです。キャッツアイ効果を示す宝石の中でも、もっとも高く評価されています。