宝石とは

地球上には3000種類以上の鉱物が存在し、そのうち宝石として普通使われているのは約50種といわれています。では、「宝石」の定義とは一体何なのでしょうか。

宝石とは、一般的に、人を美しく飾るために加工した鉱物のことを指します。美しさはもちろんのこと、希少性、硬さ、耐久性を兼ね備えていなければなりません。宝石のほどんどは天然産の鉱物から成り立っていますが、こはくや真珠のように有機質を起源とする宝石もあります。

●宝石の成因別分類


天然宝石 産出されたままの状態で、研磨以外の加工が施されていないもの。
処理石 天然産の宝石に人工処理を施して改良したもの。
合成石 天然宝石と同じ化学組成・結晶構造をもつ石を人工的に作りあげたもの。
人造石 自然界には産出しない成分・構造を持つ結晶を人工的に作りあげたもの。
模造石 ガラスやプラスチック等で、色調・外観を天然宝石または合成石に似せたもの。

●貴石(プレシャス・ストーン)と半貴石(セミ・プレシャス・ストーン)

宝石は、希少性や財産性といった価値において、「貴石」と「半貴石」に大別されます。 貴石と半貴石の明確な分類区分はないのですが、一般的にモース硬度(※)値が7.5以上の宝石は、耐久性・硬度が高いとして「貴石」と呼ばれています。モース硬度が7以下のものは「半貴石」と呼ばれています。

※「モース硬度」については、『硬度、比重、屈折率』のページを参照ください。


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