●ヌープ硬度
硬さの順番を表すモース硬度に対して、実質的な硬さを数値で示したのがヌープ硬度です。アメリカのヌープ博士が考案したもので、ダイヤモンドの先端で、結晶の表面に傷をつけた時の圧痕で硬度を測定した表です。
モース硬度に比べてより科学的なので、工業用材料や加工技術面ではヌープ硬度が用いられます。
右表の数字はモース硬度です。ダイヤモンド(モース硬度10)が硬度がとびぬけて高いことが証明されています。
●硬度とじん性
衝撃などに対する抵抗力、ねばり強さを「じん性」といいますが、これは傷のつき易さや摩擦の程度を決定する硬度には一致しません。ジェダイト[翡翠(硬玉)]はそれほど硬度は高くありませんが、じん性が高いため非常に丈夫な宝石です。
●へき開
結晶において、一定方向に平滑に割れることをへき開と言います。たとえ硬度が高くても、強い打撃により割れることがあるのはこのためです。
(例:ダイヤモンドやトパーズなど)
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