映画の中のジュエリー
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ストーリー

 ローレライ(マリリン・モンロー)とドロシー(ジェーン・ラッセル)は、ニューヨークのナイトクラブの花形ダンサーで大の仲良し。
ローレライは富豪の息子ガス(トミー・ヌーナン)とパリで結婚式を挙げる予定だったが、結婚式は出発直前に中止になってしまう。
ローレライはドロシーと共に豪華客船でフランスに向かうが、船上でローレライが誘惑した鉱山王ビークマン卿(チャールズ・コバーン)が妻に贈ったダイヤのティアラを内緒でローレライにプレゼントしたことから、二人はトラブルに巻き込まれてしまう。

監督:ハワード・ホークス  1953年アメリカ



映画の中のマリリンは大粒でゴージャスなジュエリーを身に付けています。華やかなジュエリーの中から大粒のダイヤのリングとネックレスを紹介します。



スクエアカットの
大粒のリング。
実際は無色透明の石です。



24.04カラットの
ダイヤモンド
「バローダの月」。月のようなカナリア色のイエローで、
雫形にカットされています。

この映画ではダイヤのティアラ盗難事件や「Diamond is my freiend」の歌にも出てくるようにダイヤモンドが多々登場します。マリリンが身に付けているジュエリーもダイヤ、もしくはダイヤに似たコスチュームジュエリーが活躍しています。マリリンの持つ華やかさと無垢な純粋さにダイヤモンドはぴったりなのかも知れません。




ローレライは「お金」を、ドロシーは「いい男」を求めて旅するミュージカルコメディーです。
ドロシーに「お金」で男を判断するのはどうか、とたしなめられると「だって、お金が無い人だとお金の事が心配で愛するところまでエネルギーを注げないでしょ」と言うローレライ。
一見、酷に見えますが、金銭感覚があまりに違いすぎると上手くいきにくいのは事実です。
そして、こんな台詞もマリリン演じるローレライの口から出るととてもチャーミングです。
ローレライは最初からお金!お金!と言っていたのでラストでは真実の愛を見つけるというよくありそうなパターンかと思いきや最後までお金を求めそれでハッピーエンドを迎えるこの映画。
ありがちな建て前などがなく新鮮で楽しい映画です。
そして最高のダンスと歌。「Diamond is my freiend」の歌の中で゛ねえ、ハリー・ウィンストン、ダイヤモンドのこと、何でもいいから教えて・・・゛と歌っています。
この映画の中にはマリリンの素直な可愛らしさが溢れています。
また、身につけている衣装やジュエリーも素敵です。


1896年、ハリー・ウィストンはニューヨークに小さな宝石商を営む父ヤコブの元に生まれる。
幼い頃、質屋のガラクタから800ドルのエメラルドを見つけ出すほど、宝石の価値を見出す才能を持っていた。
1920年、ハリー・ウィンストンがニューヨーク五番街525番地に「The Premier Diamond Company」を設立。
1932年、自己の名を冠した会社をニューヨーク五番街に設立。
以後、一代で世界に名だたる「ダイヤモンド帝国」を築き上げ、「キング・オブ・ダイヤモンド」の異名を持つほどになった。
宝石そのものの価値を追求した結果、大粒で極上の宝石を最大限に活かす工夫をし、宝石を留める貴金属部分がほとんど見えず、宝石だけが直接肌に透け、あらゆる角度から光を反射して輝くワイヤーセッティング方式の「ウィンストニアン・スタイル」を確立。
ハリー・ウィンストンのジュエリーの典型的なデザインとなった。
<留め金が殆ど見えない>

持ち主に不幸をもたらすと言われる有名な「ホープダイヤ」
最初の大きさは270カラットあったといいます。
このダイヤは、盗品を隠すためや呪いを振り払うべくその後何度も加工・研磨され、最終的に44.5カラットになったオーバル型のブルーダイヤモンドです。
この映画の中でもマリリンが身につけていました。マリリンは所有していたわけではないのですが、マリリンの変死の謎は今も解けていません。
現在はハリー・ウィンストンの手によってワシントンのスミソニアン博物館に寄贈されています。

 

 

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