トルコ石は、岩に含まれる銅やアルミニウム、リン、酸素、水素などの成分が、風化とともに溶け、水とともにさらに深い岩の割れ目に染み込んで誕生します。鉄と銅の含有量によって、スカイブルーから緑色まで変化します。褐色や黒色の網目状組織(ネット)が入ったものもあります。 トルコ石の中には非常に多孔質のものもあり、色が褪せたり、ひび割れしやすいので、蝋や樹脂に浸してコーティングを施される場合が多いです。
トルコ石はトルコで採取されると思う方も多いのですが、トルコでは産出しません。 「トルコ石」という名称の由来は、その昔、シナイ半島産のものがトルコを経由してヨーロッパに入ってきたことにより、この名がついたのだと言われています。
鮮やかな深みのある空青色の最高品質の石が産出します。
トルコ石のイミテーションには、着色したハウライト(チョークに似た軽く軟らかい鉱物)、骨や歯の化石、石灰石、カルセドニー、ガラス、エナメルなどがあります。1972年、フランスのギルソン社が、トルコ石のイミテーションの製造に成功しました。