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ラピス・ラズリ
ラピスラズリR写真
硬度 比重 屈折率
5〜5.5 2.8 1.5

和名 瑠璃、青金石
宝石ことば 真実、高貴
備考 12月の誕生石

古代エジプト時代より聖なる石とされてきたラピスラズリは、仏教でも極楽浄土を飾る7つの宝石「7宝」のひとつに数えられています。日本でも「瑠璃(るり)」の名で古来より親しまれてきました。

ラピスラズリを身に付けていると凶事から守られるという伝承が今もなお語り継がれています。


ラピスラズリとは

ラピスラズリは他の宝石と違って、数種類の鉱物からなる岩石です。主成分はラズライト、それに白い色をしたカルサイト脈、金色の斑点であるパイライト(黄鉄鉱)の3つで構成されています。



ラピスラズリの歴史

ラピスラズリは、古代からトルコ石とともに最も尊ばれた2つの宝石のうちのひとつです。古代エジプトではファラオ(国王)、王族、そして司祭階級以外は身に付けることを許されなかったといいます。

「ラピスラズリ」という名前の由来は“青い石”という意味。古代ギリシャ、ローマ時代からルネッサンス時代までは、ラピスラズリを粉上にした青色顔料が有名な絵画に使用されてきました。日本でも群青色の絵の具の材料に用いられ、紫がかった青色が特徴です。



産地

アフガニスタン

最高品質の石が採取されます。ツタンカーメンの面など、様々な有名な品にも使われてきました。

アルゼンチン 高品質の石が産出します。
ロシア、チリ 淡い青色の石が産出します。
アメリカ
色の濃い石が産出します。
カナダ 明るい青色の石が産出します。

その他ミャンマー、パキスタン、アンゴラなど。


ラピスラズリの品質
良質のラピスラズリは、点在するパイライト(黄鉄鉱)が金色に輝き、深みのある群青色で色が均一のものです。

 

ラピスラズリはゴールドと愛称が良い石。女性だけでなく、男性でも見につけられる石として人気です。



購入に関しての注意

群青色が一様な良質な石の産出が少なくなり、白い色をしたカルサイトが多いものが増えたため、その白い色を青に変えた染色のものがあるので注意してください。また、ラピスラズリを粉状にしたものをプラスチックで固めたものも市場に出回っているので、注意が必要。



取り扱い
ラピスラズリは軟らかい石ですので、取り扱いには注意が必要です。また、超音波洗浄は行わないでください。


ラピスラズリの類似石
ラピスラズリのイミテーションに、着色したジャスパーと銅のインクルージョンでできているものがあります。フランスのギルソン社は粉末原料の焼結法で合成ラピスを製造していますが、その成分は天然ラピスラズリとほとんど変わりません。
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