オーストラリアンヒスイ(クリソプレーズ)、アベンチュリン
とろみを帯びた深いグリーンを湛えた翡翠は「東洋の宝石」と呼ばれ、中国や日本で特に珍重されてきました。中国では、第ニ夫人にはダイヤモンドを、そして第一夫人には翡翠を与える習慣があったといいます。 赤を意味する「翡」と緑を意味する「翠」−と書き表せるように、翡翠には緑色以外にも各色の美しい種類が見られます。
翡翠には硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の2種類があり、宝石としての価値があるのは硬玉です。 ※中国では、5000年も前から、翡翠を使ってさまざまな玉器が作られてきました。ここで使われたのはネフライト(軟玉)。18世紀になって初めて、ミャンマー北部で採れたジェダイド(硬玉)が輸入されるようになったといいます。古くからひすいが利用され、高い加工技術が発達した中国ですが、ジェダイド(硬玉)は中国では産出しません。