カラーストーン
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ヘマタイト
ヘマタイト
硬度 比重 屈折率
6.5 5.2 2.94〜3.22

和名 赤鉄鉱
赤褐色、黒、銀
宝石ことば 快活

メタリックな輝きを放つヘマタイト。古代ローマでは、軍神マルスの石として兵士たちの護符とされていました。ギリシャ語で“血”をあらわす「ハイマトス」を語源とし、古くより血に関する効力が伝えられています。よけいな考えをふり払い、動揺を鎮める石。

鉱物の種類
ヘマタイトの成分は酸化鉄。普通は塊状で産し、不透明で金属光沢をもちますが、薄片にすると地赤色を呈します。

アイアンローズ・・・ばらの花束のような形で結晶が並んだ石。
スペキュラー・ヘマタイト(鏡鉄鉱)・・・光をよく反射するヘマタイで、古くは鏡に使われました。

産地
北アメリカ、ブラジル、ベネズエラ、イングランドなど。アイアンローズはスイスとブラジルに、そしてカットできる石はイングランド、ドイツ、エルバ島に産します。

「血の石」ヘマタイト
ヘマタイトは、「血の石」といわれますが、表面の色は赤色ではありません。原石はパチンコ玉のような黒い不透明石で、戦前は日本でも採取され、黒ダイヤとも呼ばれていました。石をくだくと血赤の粉末が飛びちり、また薄いカケラを日にかざすと赤色が浮かびあがります。

血液を浄化させるパワーがあり、血の循環をうながして、体力を高める石といわれています。昔は、粉末状のヘマタイトを止血剤に用いていました。この石を持っていると月経不順に効いたり、充血した目を治すとも伝えられています。
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