カラーストーン
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こはく
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硬度 比重 屈折率
2〜2.5 1.03〜1.10 1.54

和名 琥珀
黄色、黄褐色、白、赤
宝石ことば 長寿、安全

琥珀は、数千万年前に生い茂った樹脂のカタマリ。とろりとした美しい黄金色に、原始の昆虫や木の葉などを閉じ込めているのです。自然の偉大さが感じられる、神秘のシュエリー。

琥珀とは
琥珀は、古代の松柏科植物の樹脂が地中で化石化したものです。現存する植物の樹脂が化石化することもありますが(コパル樹脂など)、これはイミテーションとして扱われます。

色調は黄色や褐色などが中心ですが、赤緑、赤、紫、黒など各色の琥珀も見つかっています。透明のものや、不透明なもの、また木の葉を広げたような模様(グリッグ)が入ったものなどもあります。

(透明な琥珀の方が好まれるため、濁ったものは油の中で温め透明度を上げるクラリファイイング(浄化)が行われることがあります。)

小片材料を加熱溶解して固めたものは、「アンブロイド」と呼ばれます。


琥珀は、薬としても長い間重用されてきました。


産地
主な産地はロシアのバルト海沿岸にあるピット鉱区で、採掘されたものはピット・アンバーと呼ばれます。それらが海で流されて、デンマーク、ノルウェーの海岸で採取されたものシー・アンバーと呼ばれます。その他イギリスの東海岸、ルーマニア、アメリカ、ミャンマーなどで産出されます。シシリー島では赤いこはくがとれていました。


琥珀の品質

内部に植物片や昆虫といった内包物を含んだものは、希少価値の点で高く評価されます。



取り扱い
琥珀は軟らかい石ですので、取り扱いには注意が必要です。香水やヘアスプレーなどには弱い宝石です。摩擦するとマイナスに帯電してほこりを引き寄せる性質がありますので、使用後は柔らかい布でよく拭いてください。


琥珀のイミテーション

琥珀のインテーションには、プラスチックやガラス、合成樹脂、コパルのような天然樹脂があります。また、昆虫や植物片を人工的に取り込むこともしばしば行われます。

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