ブラジルで発掘されたとされるこのダイヤモンドは、ロシアに渡り女帝エカテリーナ2世の髪飾りとなっていました。
エカテリーナ2世は、クリミア征服の褒美としてグレゴリー・ポチョムキン伯爵に贈ります。これ以来、このダイヤモンドはしばらくの間ポチョムキンと呼ばれる事となります。
彼の死後、ナポレオン3世がユジニーという女性に婚約の証として贈ったのがポチョムキンだったのです。これ以降、ポチョムキンはエンプレス・ユジニー・ダイヤモンドと名を変える事となります。またユジニーは大変宝石好きな女性で、多くの宝石を持っていたそうです。
ナポレオン3世が失脚したとき、多くのフランスの財宝は売却され、エンプレス・ユジニー・ダイヤモンドはインドのバロダという王様が購入しました。そのバロダ王も失脚し、退位させられることとなります。
バロダ王退位の後、エンプレス・ユジニー・ダイヤモンドの消息は不明となりますが、その後、一旦ムンバイで個人が所有していたことがわかっています。しかし、それ以降、またもや消息は判っていません。 |