『恋に落ちたシェイクスピア』は1998年度アカデミー賞受作品。ラブストーリーとしてはもちろん、シェイクスピア劇の名ゼリフや、エリザベス朝のドレス、アクセサリー類はがたっぷり楽しめる映画です。
金髪のふわふわの髪をなびかせ、きらびやかな衣裳をまとったグウィネス・パルトロウはとてもすてきでしたね。中でも、彼女の細い首にひときわ似合っていたのが、動きのあるバロック・パールのネックレス。バロックとはポルトガル語で「歪んだ」という意味、バロック・パールは真円ではないパール。16世紀のヨーロッパでは、宝飾品にバロック・パールがとりわけ好んで使われていました。
バロック・パールは今でいうアンティーク・ジュエリーでもよく見られますよね。新円パールにはない、独特の優しさやおもしろみがあります。
ヴァイオラの婚約者、ウェセックス卿(コリン・ファース)やシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)もパールのイヤリングをつけていました。当時は男性でも(特に特権階級)アクセサリー、ジュエリーをよくつけていたようです。
余談ですが、もともと、ヴァイオラ役にキャスティングされていたのはジュリア・ロバーツだったそうです。ジュリア・ロバーツが身に付けたら、このパール・ネックレスの印象もガラっと変わってしまうのではないかしら?
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