映画の中のジュエリー
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『リプリー』
ストーリー

 舞台は1958年、NY。上流階級が集うパーティで、苦学生のトム・リプリー(マット・デイモン)はピアノの伴奏のアルバイトをしていた。トムがプリンストン大学のジャケットを借り着していたために、息子の元同級生と勘違いした造船業界の大物グリーンリーフ氏から、イタリアにいる息子のディッキー(ジュード・ロウ)を連れ戻して欲しいという依頼を受ける。
 充分なお金を受け取りイタリアに向かったトムは、途中で知り合った令嬢メレディス(ケイト・ブランシェット)に自分がディッキー・グリーンリーフだと名乗る。
 婚約者のマージ(グウィネス・パルトロウ)とともに自由奔放で退廃的な生活を送るディッキーに近づくトム。彼はその暮らし振りにすっかり魅せられてしまうが、ディッキーはそんなトムをうとましく思い出し、悲劇が始まる・・・。

グウィネス・パルトロウ

監督:アンソニー・ミンゲラ  1999年アメリカ

ルネ・クレマン監督の『太陽がいっぱい』を40年ぶりにリメイクした作品。興行成績はイマイチだったらしいですが、1999年度アカデミー賞5部門(助演男優、脚色、作曲、美術、衣装デザイン)にノミネートされています。全編を通して、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ブランシェットのファッションは要チェック!2人ともクラシックな衣裳が似合う女優さんですので、様々なスタイルを着こなしております。
美しいイタリアのロケ地がガンガンと登場しますので、イタリア観光したい方にもおすすめ♪


映画の中のコスチューム

時代設定が1950年代ですので、コスチュームもクラシックムード満載です。衣裳デザイン賞ノミネートされたアン・ロス/ゲイリー・ジョーンズは、舞台が1958年に見えるよう、主要人物だけでなく、何百ものエキストラの人の衣裳にも気を配ったとか。

マージ(グウィネス・パルトロウ)は小説家志望の女性という設定ですが、前半は明るいイタリアの太陽の元、ナチュラルな軽服装がとても爽やか。ストーリーがサスペンス色を帯びていく後半では、コートをまとって身も心も武装してます、という感じ。これがまた、お高そうなコートなんですよね〜。

大金持ちのご令嬢、メレディス(ケイト・ブランシェット)は、お洋服まで文句なしのお嬢様風!やたらくねくねしたポーズが似合う、ロマンチストの夢見る乙女です。ケイト・ブランシェットは、インタビューの中で、「コルセットの重要さを見直したわ」みたいなことを言ってました。もともとスタイルの良い女優さんですが、この作品の中でのシルエットは見事です。この頃は、またガードルばりばり時代ですもんね。 何でも、映画に登場する女性全員にガードルを着用してもらったそうですよ(ぎゅう〜)。


★オペラ鑑賞会でのよほい★
**メレディス(ケイト・ブランシェット)**

**マージ(グウィネス・パルトロウ)**
メレディス ダイヤネック マージ サファイア&ダイヤモンド

光沢のあるドレスにぴったりの、雪のような花のようなダイヤモンドペンダント。可憐な雰囲気で「令嬢感」UP間違いなしっ!

ノーブルなブルーのドレスとサファイアの組み合わせが◎。上品で高貴な印象を与えてくれます。ブロンドがアクセントになって・・・・いいなぁ(笑)。
さすがにハイクラスな雰囲気。ううむ、どちらのファッションも捨てがたく、甲乙つけがたいですな(何様?→自分ツッコミ)。ジュエリーに関しては、サファイアのセットが気品勝ちですかね♪


★レディは黙ってパールネック!
☆メレディス
メレディス

☆マージ
マージ
淑女のアイテム、パールの連のネックレス。もちろん、髪は巻き気味でお願いします♪ギラギラ光るわけでもなく、目立つ色がついているわけでもないのに、そこはかとなくエレガントな魅力を引き出してくれるのが、パールの不思議ですね^^。


★その他、注目ファッション
メレディス ☆メレディス

マージ
☆マージ
品の良さげなお嬢様ファッション。自分に自信がないとこうはいかない(笑)。
すっきりしたオトナっぽい顔立ちのケイトが着るからかえって若々しいけど、童顔の人が着たらロリロリのカマトト(死語か?)になる恐れあり。要注意(?)!
マージのコートはどれもエレガントで印象的!襟もとがハートのように見えるこのブルーのコート、一目見て惚れてしまいました。近所に売ってないかなぁ〜〜もちろん原価割りバーゲンで(笑)。
帽子とおそろいのひょう柄コートも素敵でした!イラストを書く気力がなかったので、皆様、ビデオかDVD見てくださいませー(いい加減)。


ディッキーのピンキーリング

ピンキーリング映画の中の隠しアイテム(全然隠してないけど)、ピンキーリング。マージが2週間かけて値切って手に入れ、ディッキーにプレゼントしたもので、ディッキーは絶対はずさないと約束させられております。(メッキだったら、海に入ったらさびるかもよ。←余計なお世話)。
絶対はずさない約束のリングがなぜここに・・・・!?というわけで、この指輪は後半、キーアイテムとなりますので乞うご期待〜!にしても、ちゃらちゃらしたアクセサリーも似合うのね、ジュード・ロウ。男性でピピンキーリングが似合う人は貴重かも!?

+++ 余談ですが +++

この作品を見たきっかけは、ジュード・ロウ大ファンの知人に勧められたから。彼女は、「前半だけ見ればよし」とキッパリ言い切っていましたが(←分かる人には分かるはず)。そういえばどこかの本かサイトで、マット・デイモンが「ディカプリオとジャガイモを足して2で割ったような」と表現されておりました(ファンの方、ごめんなさい)。よりにもよってじゃがいもを足しますか・・・(笑)。キャラクターはやや気持ち悪かったですが(誉めてます。そういう役ですし)、歌は上手いんですね〜、マット・デイモン。

(2004. 6. 1)
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