衣裳デザインはサンディ・パウエルで、アカデミー衣装デザイン賞にノミネートされたましたね(この人は『恋におちたシェイクスピア』ではでアカデミー賞を受賞した実力派です)。ひらひら〜としたドレープ感が、重くるし〜いストーリーにもぴったりなのです。
さて、舞台の始まりはエドワード朝のイギリス。ケイト(ヘレナ・ボナム・カーター)は、最初は、やや冷めた感じではあるけれどもちゃんとかわいい笑顔も見せたりする情熱的な娘さん。彼女をひきとった叔母(シャーロット・ランプリング)が冷たく計算高い人で、オーラでまくり(笑)。パーティで結婚相手を見つけなくっちゃ、とばかりにケイトを飾りたてます。上のイラストのネックレスをつけてあげるのですけど、繊細な作りでも存在感のあるアンティーク・ジュエリーでとてもすてき♪
ストーリーが進むにつれ、ケイトの表情がどんどんすさんでいきます。彼女の衣裳は黒が多いですね、倦怠感のある目つきにぞくぞくぞく・・・・。羽飾りのついた帽子がよく似合うんですよねー。対するミリー(アリソン・エリオット)は純粋そのもの、明るめの衣裳に天真爛漫な笑顔が際立ちます。死を感じながらも健気に明るく生きようとする姿が泣かせますぅ。「鳩の翼」は、イギリスでは「無垢」を意味するとか。「鳩の翼があれば、自由に飛んでいけるのに・・・」みたいなセリフもありました(すみません、ウロ覚え)。
金糸の施されたパーティドレスもすてきですが、ゆったりめのオリエンタル風の衣裳もよく登場します。下のイラストは、すべてミリー。主役をさしおいて何ですが、イラストの書き甲斐のある衣裳を身に着けてくれるものだから・・・(笑)。
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