映画の中のジュエリー
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『危険な関係』

ストーリー

 舞台は18世紀フランス、貴族社会の退廃ムードが漂う社交界。そこに君臨するメルトイユ侯爵夫人(グレン・クローズ)は、恋人の伯爵が清純な従妹の娘セシル(ユマ・サーマン)と結婚するうわさを聞き、復讐のためにある策略を思い巡らす。元恋人でプレイボーイと名高いヴァルモン子爵(ジョン・マルコヴィッチ)に、セシルを誘惑させるのだ。
 一方、ヴァルモンは、貞淑の誉れ高いトゥルーベル夫人(ミシェル・ファイファー)を手に入れることに夢中。それを聞いたメルトイユは、その誘惑に成功したら、一夜の愛を与えると約束するが・・・。

監督 :スティーブン・フリアーズ (1988年 アメリカ)
原作:ド・ラクロ
危険な関係

原作はド・ラクロの禁断小説『Valmont』(注:「ヴァルモン」と読みませう。バーモントカレーのVermontではない)。この原作の映画化は多いですね。私が見たのが、こちらと、『恋の掟』(1989年 フランス/イギリス、監督:ミロシュ・フォアマン)です。最近では、ペ・ヨンジュン主演の『スキャンダル』もそのお仲間。

アカデミー賞脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞を受賞しています。また、グレン・クローズが主演女優賞ノミネート、ミシェル・ファイファーが助演女優賞にノミネートされていますから、そこそこ知名度はあるはず・・・です。

ちなみに、セシル(ユマ・サーマン)に恋する青年ダンスニー役が、なんと若かりし頃のキアヌ・リーブスです。いやーん、初々しー(笑)!

そこそこオトナの話なので、ちびっこ達は大きくなってから見てね!(てへ♪)


映画の中のコスチューム

※せっかく(?)2種類見ましたので、勝手に比較しちゃいましたー。

『危険な関係』 『恋の掟』
監督 :スティーブン・フリアーズ (1988年 米) 監督:ミロシュ・フォアマン(1989年 仏/英)
グレン・クローズ(メルトイユ夫人)
ジョン・マルコヴィッチ(ヴァルモン)
ミシェル・ファイファー(トゥルーベル夫人)
ユマ・サーマン(セシル)
アネット・ベニング(メルトイユ夫人)
コリン・ファース(ヴァルモン)
メグ・ティリー(トゥルーベル夫人)
フェルザ・バルク(セシル)

ひとことで言うと、ひたすらゴージャス!だてにアカデミー美術賞と衣裳デザイン賞を受賞してませんてー!部屋の調度品も衣装もロココムード満点で、時代物好きにはたまらな〜い一品です。

話の舞台としては、"フランス革命前の退廃したフランス宮廷"ということですが、なぜかメルトイユ侯爵夫人(グレン・クローズ)の衣装がポンパドール夫人のパクリです。胸元むちむちのリボンぴらぴら。ポンパドール夫人は、ルイ15世の愛人さんなので、微妙に時代がズレていますが〜?? ポンパドール夫人
(ポンパドール夫人→)

繰り返しますが、衣装とセットはとんでもなくすばらしいです。ただ、全体的には、正直どうかなーと思いました。好き嫌いの問題でしょうが、グレン・クローズのふりふりコスプレに、違和感を感じてしまい。。。。

そこで分析してみたのですが!集中力のない私は、「顔の中心にパーツが寄っている」人を見ると、その中心が気になって仕方がなくなるようです。そこに宇宙を感じてしまうのか・・・・?マルコヴィッチもその類ですよね。ちなみに、どちらかというと平井賢さんも苦手(ファン方お許しをー)。2人がからむシーンでは、どうしても気になって気になって。唯一の救いが、目が離れ気味のユマ・サーマン。これで何とかバランスがとれる、うん!というわけで、勝手なことを申しましたので、お詫びに(?)小文字にしてみましたー。余計見にくいですか?うふふ。

ミシェル・ファイファー トゥルーベル夫人役には、ミシェル・ファイファー。十字架ネックと、メイドさんのような帽子(?)で、貞淑感を演出しております。アーメン。
こちらも、アカデミー衣裳デザイン賞にノミネートされているので、衣装もなかなかよい感じです。ただ、『危険な関係』と比べたら、どちらかというと全体的に地味な色合いかしらん?

アネット・ベニング 私見ですが、映画的には、こちらの方が好きです。メルトイユ侯爵夫人を演じるアネット・ベニングの妖艶な悪女っぷりがたまりません。
(←こんな服。髪の毛がパンチパーマ気味なのが気になるところ。)

貞淑なトゥルーベル夫人役のメグ・ティリーも好演。
西洋人の割りに質素なお顔とほどよいダサさ(失礼!)が、かえっていい感じです。
全身白ずくめで(→) 清潔感をイヤっていうほど強調〜。やりすぎ?
メグ・ティリー

セシル役の女の子も、丸顔だし(関係ないか)、世間知らず感が現れていてGood。『危険な関係』でセシルを演じたユマ・サーマンは、撮影当時17歳ということですが、ミョーに色気があるので、こちらのセシルとは対照的です。

こちらの英語のタイトルは、原作どおり『Valmont』。つまり、コリン・ファース演じるヴァルモン子爵に焦点を当ててるんですねぇ。そのせいか、時に、コリン・ファースが、女性陣よりゴージャスな衣装を着せられているような気がしないでもありません。
『危険な関係』の方でヴァルモン子爵を演じるマルコヴィッチは、生え際が見事なM字曲線を描いていて、あまり美男子とは思えない。。。。。が、さすがに演技はうまいので、目で誘惑、という感じでしょうか。
(2004. 12. 24)
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