5月−エメラルド
emerald


美の女神ヴィーナスに愛された石、神秘のグリーン エメラルド。ユダヤ教のラビの間では、「聖なる宝石」と呼ばれ、カトリックでは「法王石」とも。古代ローマでは視力をよみがえらせる不思議な力を持つ石とされました。
キリストが最後の晩餐に使った聖杯は、エメラルドを彫ったものだといわれています。また、インドでは、ビシュヌ神のネックレスの中に、大地を象徴するエメラルドがはめられていると信じられています。
『オズの魔法使い』に登場するのは、何もかもが緑色でできているエメラルドの都。 自分の鉱山を所有するほど、この石を愛したのは女王クレオパトラです。彼女は各国から集まった大使に、 自慢のエメラルドをプレゼントしたとか。
「5月の風」とも呼ばれるエメラルド、庭園や森林を彷彿とさせるインクルージョン(特有の内包物) は天然の証です。「キズのないエメラルドを得ることは、欠点のない人間を探すよりもむずかしい」ということわざがあるほど。



和名 緑柱石
主産地 コロンビア、ブラジル、タンザニア、 ロシア
インドなど


宝石ことば 幸福

エメラルドは勝利と成功の石。持ち主に賢さ、記憶力、雄弁、財産をもたらします。 頭脳を活発にし、仕事運のアップにも最適な石といえます。